【学年別】子どもが楽しく取り組める! 自由研究・工作のアイデアと進め方

  • 2023.07.24

夏休みの宿題のうち、ママやパパが特に頭を悩ませるのが自由研究・工作ではないでしょうか。低学年はもちろん、高学年でも親のサポートが必要なことがあるため、2年生と4年生の子どもがいる我が家でも最後まで残ってしまいがちです。でもせっかく取り組むなら子どもが楽しめるテーマを選び、自主的に取り組んでもらいたいですよね。
今回は先輩ママが、お子さんと実際に取り組んだ自由研究・工作をInstagram投稿からご紹介します。お子さんの年齢に合わせてご参考ください。

自由研究・工作のテーマの決め方と進め方

まずは自由研究・工作で何をするかのテーマを一緒に見つけましょう。子どもの好きなものや興味関心について、普段の生活や、何気ない会話から探しておくとテーマを探しやすくなります。本やWEBサイトなどを参考にしてもよいですね。

低学年のうちは集中力が続かないので、一日で完成するものや毎日少しずつ取り組める内容がオススメです。
テーマを選んだら、作る時間や進め方、材料など完成までの段取りを整えます。毎日取り組めるよう計画表を作ったり、声がけするなどのサポートを行いましょう。工作や実験を行う場合は、けがや事故などのないよう、必ず子どもに付き添ってくださいね。


自由研究・工作の主な進め方

1、普段の生活で子どもが興味を持っていることや、好きなことのほか、本やWEBサイトなどからいくつかテーマを挙げる
2、子どもがやりたいテーマを1つ選ぶ
3、完成までの段取りを考える
4、必要に応じて、計画表を作る
5、テーマに応じて、必要な道具などをそろえる
6、スタートしたら声かけなどでサポートする

【1〜2年生】子どもの「興味があること」がオススメ

1、2年生の場合は、子どもが前から「好きなこと」「興味を持っていること」を選ぶと、楽しく取り組むことができます。
工作なら、いつも使用しているハサミやのり、ガムテープなどを使ってつくるものがオススメ。段ボールや石ころ、草花など身の回りにあるもののほか、家にあるものや100円ショップで購入できる材料で作るものだと取り組みやすいですね。

1〜2年生の自由研究ポイント

・ふだんから子どもが興味を持っているテーマがオススメ
・難しく考えず、子どもが楽しめるものを優先
・短時間でできるものがベター
・1日で完成しないものは、毎日少しずつ取り組めるよう計画

【工作】100円ショップを活用! キラキラパンダづくり

キラキラで可愛いパンダの工作にチャレンジした田中さんと娘さん。顔の細かいパーツはシールを使うなどの工夫が光ります。
テーマや作り方はママが候補をいくつか挙げ、娘さんと相談して決めたそう。紙粘土やモザイクタイルなどの材料は100円ショップで揃えたそうです。パンダの首をどう接着するか迷ったそうですが、娘さんのアイデアや意見をもとに接着。親子で楽しく制作できたとのことです。

短時間で完成する工作は、集中力がとぎれやすい低学年にオススメです。テーマや材料選びを一緒に考えることで、子ども自身が、完成までをイメージしやすくなりますね。

【3〜4年生】子どもが「知りたい・調べたい」テーマを選ぼう

3、4年生になると子ども自身に「調べたい」「知りたい」という気持ちが強くなり、自由研究に初めて挑戦する子どもが増える印象です。ただし低学年同様、短期間で完成できるものがオススメです。
理科や社会の授業が始まっているので、虫や植物、星空や天気など、夏ならではの観察記録は親しみやすいテーマです。これまでの学習を生かす形で行えそうですね。

工作の場合は、これまでよりも少し複雑なものにトライすると、完成した時に達成感が得られます。バスボムやキャンドルなど、身近な材料を用いながら実験気分も味わえる実用品も、子どもが楽しく取り組みやすいテーマです。
学校でも学ぶ機会があるリサイクルやエコをテーマにした廃材工作などを選んでもよいですね。

3〜4年生の自由研究ポイント

・ステップアップしたテーマにチャレンジ!
・ママやパパは、調べ方やまとめ方のアドバイスや、進め方のサポートを

【実験・工作】手作りのコマで「三原色の変化についての実験」

NPO法人「マナビノキ」さんでは、夏休みの自由研究を通して子どもが”学ぶ楽しさ“に気付けるようサポートしているそう。
投稿は、色変わりゴマを使って「三原色の組み合わせを変えることで色がどう変わるのか?」を調査したときの様子です。工作だけではなく、実験もあわせて自由研究としてまとめています。

そのほか「絶滅動物はどうして絶滅したのか?」を調べるなど、子どもの身の回りから知りたいテーマを決めて自由研究を進めているとのこと。
このようなスクールや自由研究のワークショップなどを、幼稚園や小学校からのお便り、地域のフリーペーパーなどから探すのもいいですね。また、市販のキットを使った科学実験や、植物の観察なども面白いですよ。

【5〜6年生】難しい研究や調べもの、複雑な工作に挑戦!

研究や工作でできることの幅が広がる5、6年生では、子ども自身でテーマを見つけることもあります。授業でも様々な実験や調べ物をしているので、習った内容を深掘りするのもオススメです。 研究や調査なら、地域の生態調査や旅行先の歴史研究、理科の実験を活用した調査など、高学年ならではの視点を生かしたものもオススメ。これまでの学習から興味があるテーマを深掘りするのも良いですね。

工作では、複雑な構造のものや、サイズが大きなものなどにも挑戦できます。木工作品やジオラマづくりなどもオススメですよ。
テーマが決まったら、進め方や用意するものが現実的であるかを子どもと一緒に確認しましょう。考察やまとめ方も親目線でアドバイスすると、より満足度の高い研究や工作になりそうですね。

5~6年生の自由研究ポイント

・ふだんの生活では取り組めないテーマにチャレンジ
・必要な道具なども子ども自身にそろえさせるのもオススメ
・保護者は、仮説の立て方や考察の仕方など、完成度を高めるためのアドバイスを

【研究】苔をテーマに学術的な調査を行い、受賞!

苔の販売などを手掛ける「苔こっこ」さんの投稿では、娘さんが手掛けた苔の自由研究を紹介しています。娘さんはもともと苔の『乾眠』に興味があり、自分で苔テラリウムを制作して、苔の乾燥を研究したそう。
研究は理科巡回作品展で見事受賞。ママの仕事から生まれたテーマを研究に用い、娘さん自身の頑張りが評価されたことで、親子の一生の思い出になったことでしょう。

自由研究や工作は、
子どもの知的好奇心や自主性を伸ばすチャンス!

自由研究・工作は、子どもの成長に触れたり、良いところを伸ばしたりすることのできる良い機会です。親子で「せっかくのチャンスを楽しもう!」という気持ちで取り組めるといいですね。

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