子どもの可能性を広げる習いごと!
いつ・何を始めた?先輩ママに聞く
「我が家の習いごと事情」

  • 2023.03.16

日々成長していく子どもたち。入園・入学といった節目を迎え、「そろそろ、うちも何か習いごとを始めようかな」と考えているママ・パパもいるのではないでしょうか。「うちは〇〇を始めたよ」という周りからの声を受け、「何か始めるべきなのかな?」と焦ったり悩んだりしている方もいるかもしれませんね。

そこで今回は、先輩ママに集まっていただき、「我が家の習いごと事情」をテーマとした座談会を開催。親のホンネや現実、習いごとに関するリアルな話を語っていただきました。

今回の参加者はこちら。

  • Aさん
    小学校低学年、幼稚園児の3人のママ 現在、上の兄妹がダンス教室に通っている
  • Bさん
    小学校、幼稚園児の女の子2人のママ
    現在、姉が水泳、ダンス、英会話教室に通っている
  • Cさん
    小学校低学年男児のママ
    現在、将棋・空手・ドッジボールに通っている
  • Dさん
    中学生の長男、長女のママ
    兄は幼いときはリトミック、中学受験のために塾に通っていた。妹は兄がやっていたことに影響を受けていた
  • Eさん
    高校生と中学生男児2人のママ
    子どもからやりたいと相談され、塾とサッカーへ通っていた

子どもの習いごと、どうしたらいい?ホンネと現実、お話します


いろいろな情報もあり、いつ・何を始めたらいいのか迷いどころな習いごと。先輩ママ・パパはどのように我が子の習いごとを決めていったのでしょうか。
具体的に出てきた大きなテーマは、以下の3つ。

1.いつ始める?
2.何を始める?どうやって選んだ?
3.習いごとを始めて気付いたこと・メリットは?

では、それぞれについて、先輩ママたちのリアルな体験談をご紹介します 。

入園・入学にあわせるべき?習いごとを始めるタイミング

最初のテーマは「いつ、始める?」です。
皆さんはお子さんの習いごとを始めるとき、入園・入学といった節目の時期を意識しましたか?

うちの子は保育園通いだったので、入園のタイミングは意識しなかったですね。上の2人がダンスを始めたのは2番目の子が3歳のときですが、習い始められるのが「3歳」からだったからなんですよ。小学校入学時は、生活に慣れるまでに時間がかかるだろうなと思ったので、同時期に習いごとを始めようとは思いませんでした。
私も特に入園入学のタイミングにこだわってはいませんでした。Aさんと似ていますが、やはりまずは生活に慣れることが第一かなと。どの習いごとも子どもが出会ったタイミングで始めた感じです。

水泳・ダンス・お勉強…。
我が家の習いごと、こうやって決めました!

皆さんはどのようにして習わせるものを決めましたか?

私は子どもの性質を見て提案しましたね。1番上の子が園の生活発表会では泣いてしまうほどのあがり症だったので。少しでも前に立つのが平気になったらいいなとは、園の生活発表会では泣いてしまうほどのあがり症だったので、。少しでも前に立つのが平気になったらいいなと思ってダンスを勧めたんです。子ども自身も興味を示したため、始めることにしました。
我が家も私からの提案ですね。エネルギーのかたまりのようなタイプの子なので、「何かしら運動をさせてあげたい」と思い、水泳を始めました。
我が家は子どもの「やりたい!」「やってみたい!」がきっかけです。それから場を探して体験に行ってみる… という流れで始めてきました。「ワールドカップを見て、かっこいいと思ったからサッカー」「映画やドラマで見た剣士がかっこよかったから、剣道」など、割とミーハーな理由が多いです(笑)。どんなものでも「まずはやってみたい」を大切にしたいと思っていて、親から「これをやってみたら?」と言ったことはないですね。
妹は「お兄ちゃんがやっていること」「自分がやりたいこと」を選んできました。「友達と一緒に習えて楽しいからやりたい」という想いもあるようです。
私は親としての願望もありましたね。「1人っ子なので、1人でも楽しめる趣味に出会わせて あげたい」「1人っ子だからこそ、チーム制の習いごとをしてほしい」なあと。子どもがやりたいと言ってきた将棋・空手・ドッジボールが、親の希望も満たせるものだったのでラッキーでした(笑)。ただ、親がやってほしかったスイミングは教室の方針とのスタイルが合わず挫折してしまって…。私が泳げるので、親が教えることにしました。
私も最初の習いごとは親都合でした。中3の息子が1歳のときに始めたリトミック教室が習いごとデビューだったんですが、この子は本当に寝ない子だったため、「音楽に親しませたい」というよりも、「何とかして少しでも眠ってほしい」という気持ちが正直なところだったんですよね。結果的に子どもにも合っていたので良かったです。

親きっかけで合うものに出会えるのも一つのご縁ですね。ピアノ教室や水泳など、近くにいくつも選択肢がある場合、最終的にはどのように決めましたか?

まずは自宅からの距離ですね。特にリトミックは1歳児を連れていける「徒歩圏内」が条件でした。幼稚園に入ってからの習いごとは、周りのママたちの口コミと、体験レッスンでの子どもの様子が判断材料でしたね。
将棋を始めたいと言い始めたときは、市内の将棋教室にすべてあたってみました。最初に通い始めたのは月謝が200円と非常に安価な教室ですが、実際に行ってみるとご高齢の方がメインの同好会のような場だったんです。そのため、きちんと月謝を払う教室に変更しました。空手を始めたときも、3、4ヶ所 に問い合わせた上で選択肢を絞り、1ヶ所に、見学に行きました。ただ、そこは15~20人と人数が多い教室だったのですが、子どもには合わなかったんです。その後、子どもが。学校にも少人数制の空手教室があると聞いてきたところに見学に行き、本人が「こっちがいい」と選びました
やっぱり家からの近さは大きかったですね。水泳教室が日曜朝8時からだったこともあり、寝坊しても行けるよう、自宅から徒歩3分の教室を選びました。ただ、場所や月謝ではなく内容で決めたこともあります。英会話を始めたときは、できるだけインプット量が多いほうがいいだろうと、マンツーマンレッスンをしてくれるところを選びました。
私も塾通いに関しては中身を重視しましたね。やはり塾の価値は、いかに成果を上げられるかだと思うので。その判断基準の一つが先生で、子どもにとっていい塩梅の目標設定をしてくれる先生かどうか、信頼関係を築けそうかどうかを気にしていました。

始めてみてどうだった?

最後のテーマは「習いごとを始めたことによる変化、メリット」です。
始めてから気付いたことはありますか?

先生との相性によって子どものモチベーションがこんなにも左右されるんだなと思いました。息子が幼稚園時代、習っていた音楽教室の先生のレッスン曜日が変わってしまい、別の先生に変わったんですよ。すると、「楽しくない、辞めたい」と言い出してしまい、一時的に休会したんです。別の先生のレッスンも試してみたんですが、教え方やコミュニケーションが息子に合わず、最終的に元の先生のレッスン曜日に合わせる形で再開することにしましたに。娘が学習教室に通ったときも、同じカリキュラムでも先生によって良し悪しがあると聞き、口コミを聞いて通う教室を決めましたね。
通っていたサッカーチームのコーチはチームメイトのパパたち。プロのコーチではないため、感情的になるなど、コーチとしては未成熟な部分がありました。送迎が楽で、近所の子たちと練習できる地域密着型のチームを選びましたが、良し悪しがあるなと感じた経験でしたね 。
楽しくて始めた習いごとが、結果的に成績を伸ばすことに繋がることもあるんだなと思いました。息子は幼稚園時代に始めた積み木教室が興味関心にマッチしたらしく、小4の終わりで「算数を勉強したい」「塾に通って受験したい」と言い始めたんです息子。スポーツをやっている子が多い地域なのですが、そのなかで「自分は勉強で秀でたい」と自分なりに考えたみたいで。習いごとがきっかけで自分の強みを見つけられることもあるんだなと思いましたね。
勉強を伸ばしたいから勉強系の習いごと、スポーツを伸ばしたいからスポーツ系の習いごとと、単純には切り離せないのではないかと感じます。長男はかっこ悪い自分が許せない性格なため、「サッカーしかできないやつだとは思われなくない」という一心で、サッカーが勉強をがんばるモチベーションにも繋がっているんですよね。長男次男共に、「あいつはサッカーが上手い」と思われていることが自信になっているとも感じています。
確かに、習いごとは勉強や運動面だけではなく、精神的な成長にも繋がりますよね。私は「娘が前に立つのが平気になったらいいな」と思いダンスを提案しましたが、今では発表会の舞台でも堂々と踊れるようになりました。成長を感じられて、親としても嬉しいです。

見違えた姿を見られるのは親としても感無量ですね!
習いごとでネックになることの代表が送迎問題かなと思います。家から近い場所を選ぶというご意見もありましたが、送迎に関して感じることはありますか?

英語のマンツーマンレッスン中の1時間が手持無沙汰になるんですが、今では下の子連れではあるものの、その1時間を貴重なコーヒーブレイクの時間に充てられています。場所によっては、上手く自分時間を作れるので、工夫のしどころかなと思いますね。

習いごとに悩めるママ・パパへのメッセージ

最後に、習いごとについて悩めるママ・パパに向けてメッセージをお願いできますか?


習いごとは子育てにとって必須のものではありません。周りのご家庭がみんな何かを始め出すと、つい「うちも何かさせたほうがいいのでは?」と不安になるかもしれませんが、子ども本人が興味を示さないのであれば、「しない」判断をしても何の問題もないと思います。


習いごとは学校外の友達ができたり、親や親戚以外の大人と出会えたりと、人間関係において学べる貴重な場です。「大人も完璧じゃないんだな」「大人にもいろんな人がいるんだな」と体感できることは、子どもにとって価値のあることだと思います。一方で、「うちの子は何もしたがらない」と気に病むことはないよとも伝えたいですね。


子どもの「やりたい」に応えられることは素晴らしいですが、ご家庭によっては送迎や月謝など、「どうしても難しい」と判断せざるを得ないこともあるでしょう。そうしたことが親のストレスになって、お子さんにイライラしてしまうのは本末転倒ですよね。「みんなサッカーをしている」「みんな塾に行っている」と地域カラーがあるところもあるでしょうが、視野を広げて「我が家で無理なくできるもの、方法」を考えられるといいのかなと思います。

まとめ

我が子が持っている才能を伸ばしてあげたい。苦手を克服させてあげたい。親の願いはさまざまです。
しかし、親が「こうなってほしい」と思うことは自由ですが、その希望通りに子どもが成長するかは別の話。「正直に言えば、運動系をしてほしいと思いつつ、実際には文化系の習いごとしかしていません」という声も聞かれたように、子どもの「やりたい!」に向き合うことが、楽しく続けられる秘訣なのかもしれません。

「周りが始めているから、うちもやらなきゃ!」と気負わず、子どもの興味関心や言葉に目と耳を傾けてみましょう。「うちの子にとっていい習いごと」に出会えますように。

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